ある日の病室にて
肌寒い日が続いていますね。そんな日も楽しいリハビリの時間はやってきます。
廊下を歩いていると、何やら個室から影が動きました。最近入院された患者さんです。ゆっくりとベッドに正座しています。
そこから、急に四つん這いになりベッド上から立ち上がり歩き出そうとしていました。さっと駆け寄り左の脇の下と手を繋ぐような形で寄り添います。
どうしたんですか?
トイレに行こうと思ってねぇ、と笑顔です。
そうなんですかー、では、ベッドの横にトイレがありますからここから降りましょうかー
と介助しながら無事便座に座ります。
ふぅ、と一息ついたところ看護師さんが飛んできました。とりあえずトイレに座ってますから大丈夫ですよーと。
看護師さんが訪ねてきます。どうして、あの場面で落ち着いて介助が出来るんですか?と。
考えたままに伝えます。
恐らく、あの方は床にお布団を引いて寝ていたと思います。だから、ふと目が覚めていつものおうちでの行動を起こしたんです。別に変なことじゃないですよね?と。
あの人は認知症で…と看護師さん達は知識から考えてしまうことが多いので問題行動として捉えます。ただ、一人の人の生活を想像することが出来たら理由も見つかるのではないかと。
そのあと、相談員さんに確認すると大当たりでした。看護師さんも納得して頂けたようです。
今日はこんな場面からお届けしました。たまにはリハビリ室の外の風景も交えてお伝えしていきます。
今回もお疲れさまでした。次回のリハビリでお会いしましょう。
初のコメントがつきました。ありがとうございます。質問等ありましたら是非コメントでお伝えください。可能な限りお答えしていこうと思います。